会社を辞めた日
30歳を目前に、約5年5カ月勤めた会社を辞めた。
辞める理由は会う人ごとに合わせて違う理由を言っているけれど、実のところどれもが真実で。もっとお金を稼いでみたい、仕事のマンネリ化、新しいことをやってみたい……だけど最も公式に近いのは、多分以下の表現。
『何かの業界でトップレベルの10を目指すとして、多分私は業界レベル6くらいまできていた。でも6を7にするには3年以上かかる。それ以上を望むなら、ここからの仕事は多分長期戦(=一生この世界で生きていくこと)になる。それよりは、0を半年で3に上げるような仕事がしてみたかった。』
辞めた仕事では私が今までの人生で出会えなかったような人たちに出会えて、でもだからこそますます「私はこの業界に一生を捧げられない、かなわない」と思えた。多分以前の仕事は私に向いている方だったと思うし、楽しかった。でも何というか、今の私は遊んでいるように仕事を続けていく段階じゃないんだろうなと思えた。
ずっと転勤族だったので、学校よりも長い期間を過ごした仕事のことを思い出すことはもちろんあるけれど。
退職するまでにいただいたたくさんのもったいないくらいの言葉(メールは最終日にざっくり自分に転送した)、持ち帰れなかった花束やフラワーアレンジメント(自宅に送った)、プレゼント(使った)、つかの間の休息中に忙しい中時間をつけて会ってくれた人の優しさが自分の価値だと信じていれば、新しい環境でもきっと頑張れると思った。
形あるものを作ってきたことで、関わってきた業界に爪痕を残せたのも良かった。つくったものが、目に見えたり取っておけることはとても大事なんだと改めて気付けた。
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新しい環境にかまけてすっかりブログを更新しないうちに辞めた日の気持ちはどんどん忘れてしまっていて、
でも下書きに残っていた気持ちはまだ色あせていないな、と思ったのでそのまま公開します。
ついでに退職メールも見つけたので、身バレに迷ったけど公開してしまおうと思う。全員に送ったから世界に発信しても一緒だね。
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○○の皆様
お疲れさまです。
▽▽部のriosatomokiaです。
妊娠退職という噂が割と流れていますが、
残念ながらただの新婚の幸せ太りです。
しかし本日が○○の最終出勤日となりますので、
一方的な重たい思いで大変恐縮ですが
今の気持ちなどをお伝えさせていただきます。
前職場が倒産して絶賛無職だった私を
救済してくれたのが○○でした。
ランチの雑談で、
よく現在のへなちょこ初級レベルにまで育ててくれたなあと思いま
○○は誰もが個性的な会社で、たくさん刺激を受けました。
変わっている人、特定分野(サッカー、卓球、グルメ、アイドル、
地頭が良い人、読書家、小説家、情報通、酒豪、すぐ喧嘩、
特に何もない私でしたが、その居心地の良さに
×月で30歳なのに永遠の若手として気付けば5年5カ月も働いて
元々私は、人も、物も、捨てることがとても苦手な人間です。
辞める分際で勝手なことを言いますが、
退職を決断することを自分が思った以上にとても悩みました。
一方で☆☆の現場の人手不足化、安い給料体質を
どうしたら改善できるのか、3年目頃からずっと考えていました。
優秀な人でも環境苦で働き続けられずに辞めてしまう現状。
加えて色々な出来事が積み重なり、今日を迎えました。
新しい会社は◆◆というITベンチャー企業です。
「うちの会社はグーグルとかアマゾンを目指してるんですよ。
バカみたいだなって思うでしょう。
と面接で大真面目に言われました。
壮大すぎる話で笑ってしまったのですが、
先がどうなるかは分からないけれど、面白そう、
情弱人間が流行のIT業界に移る、
もしかしたら○○とは違った角度で☆☆業界で働く優秀な人の雇
守ることができるんじゃないか―――
○○での経験をとても面白がって聞いてくれたこと、
多国籍の人がチームメンバーというのも決め手でした。
個人的な考えなのでアラだらけだとも思います。
社長から専門学校生まで会える○○の仕事は今でも好きです。
ただリアルとネット、
だからこそできることが生まれると思っています。
あえて○○でのキャリアを捨てることで、
とは言いつつも、過去の仕事に未練がないわけでもなく。
最後に担当した仕事の売上実績を誰かこっそり教えてください。
そして○○の人の個人アドレスを何気にほぼ知らなかったので、
一個人としての▲▲(旦那の苗字です)と引き続き交流してもいいよと思う方、
ご連絡いただければうれしいです。
長々と読んでくださった方、ありがとうございます。
私と仕事で直接絡んでくださった方々、
直接の絡みは薄くとも生温い目で見守っていてくれた方々も、
皆様に本当にお世話になりました。
○○の人は本当に個性豊かですが、
やっぱりこの会社が好きなところが共通点だと思います。
私も、その一員であり続けたいと思います。
riosamokia
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