りおさともきあ

riosatomokiaのリアル知人紹介と思考を集めます

カタカナをしゃべってる会社に騙されるな!

就職活動のとき、血迷って大手からベンチャーまで業界問わず会社を受けまくって100社以上の面接を受けてきたのですが、面接で分かることってすごく多いなーと思います。企業って入ってみなくちゃわからないところは正直かなりありますが、それでも自分に合うか合わないか位なら十分つかめます。

 

このネタはたくさん書けますが、今回は謎のカタカナ信仰企業について。

 

就職説明会などで「会社にジョインして」「こないだのブレストでは」なんて聞くと、「な、なんかワケ分からんこと言ってるけどカッコイイ…!」とか学生は特に思いがちです。

でもよーく話を聞いてみると、何のことはない、会社に入社した「だけ」、こないだの会議ではと言ってる「だけ」で、彼らの言葉を翻訳すると単にカッコ付けてる「だけ」という衝撃の事実が明らかになったりします。

 

当時は私もアホ学生だったので、「な、なんかシャカイジンってやっぱりすごい!(ところでブレストって何?)」とか思ってましたが、会議=ブレストって知ってることがすごいんじゃなくて、会議で話した内容の方がよっぽど大事です。

 

これは若手中心のベンチャー企業に非常に多い傾向です。勢いのあるベンチャー企業はすぐに活躍できたり成長できるって思いがちですが、何のことはない、何だってゼロからのスタートだからそう見えるだけです。

 

実家を出て一人暮らしをするイメージは分かりやすいと思います。何もないところから家(オフィス)を決めて、机(デスク)を買って、料理を作るために(仕事を受注するために)キッチングッズ(事務用品や名刺)を手に入れる…

一人暮らし初めての本人は「オレ、すごい…!」ってそのたびに感動しますが、はたから見たら何のことはない、生きるために最低限のものを買い揃えてる(金を稼ぐために最低限の設備投資にいそしんでいる)だけです。でもそれじゃカッコ悪いから、ル・クルーゼの鍋を買ってみたり、青山でこだわりの家具を買ったりして誤魔化しているだけです。

 

だから、カタカナに騙されないでよーく話を聞いた方がいい。やれソーシャルだアジア進出だ新プロジェクトがローンチだとか言ってても、面接中に平気で電話に出られたらアウトです。そんな会社はサインコサインタンジェントでも唱えて潰れてください。

 

本当にすごいのは、カタカナ用語なんか知ろうが知るまいが愚直に地道に何かをやり続けてきた人です。そしてカタカナ用語を使って相手が白目向いてたら、やさしい表現に言い換えられる人です。これは力がないと本当にできない。

 

誰だって難しい事象を難しく言うのは簡単だから、と、自戒の念も込めて。