りおさともきあ

riosatomokiaのリアル知人紹介と思考を集めます

努力イケメン時代

私がこよなく愛する『ほぼ日刊イトイ新聞』では、担当社員が似顔絵付で日々の出来事やイベント中継を頻繁にアップする。

商品を販売するときは作り手がどのようにこの商品を作ってきたか、取り扱いで気をつける点、優れている点、製作者の思いなどを平易な言葉で、でもとても長く丁寧に伝えている。

その結果消費者の気持ちが動かされ、少し高い価格設定なのに完売や追加販売連発のヒットメーカーになっている(のだと私は思っている)

 

5年前なら恰好を付けて努力を見せない人こそプロであり、涼しい顔してすごいことをやり遂げるような人が支持されていたと思う。

それこそ「テスト勉強全然してないよ~」とか言いながらきっちり100点を取っちゃうみたいな。

 

でも今はきっちりどこをどうやって勉強して、どれくらいの時間を費やしてやってきたのかが強みを持ち、みんなに支持されていると思っている。

 

正直なところひとつの製品が生み出される過程において誰も頑張っていないなんて絶対嘘で、本当は言えることは山ほどあるはずなんだ。

こんな人が関わっています、最初は反対されたんですよ、正直採算度外視でーーそれを見せるか見せないかは美意識やプライドの問題なのかも知れないけれど、自由に発信できるインターネットという場所ができた今「イイモノは見せるだけで売れる(背景語るべからず)」な時代は終わったのだと思う。

 

努力をそのまま伝えることで評価されるから、努力イケメン時代。

 

大事なのはマーケティングとかPRとか広告とかより、中の人が下手くそでも直接話した方がよっぽど伝わるってこと。

広告は分かりやすいから大衆に向けて告知する場合にはとてもいいと思うけど、それだけで買う人は少なくなっているし魅力は似通ったものになってしまうから。